約20年前の"olive"

ここでご紹介しようとずっと思っていたのに、
ずいぶん遅くなってしまいました。
先月のわたしのお誕生日に、宮崎の高校時代からの友人が送ってくれたプレゼント。
それは、20年前の雑誌”olive”でした。

わたしの世代(前後5~10歳の広い層)の一部で、昔時代を作った雑誌がありました。
その雑誌の名は"olive”(オリーブ)
読者はその当時中学生~高校生(大学生も含むかな?)で、
話題の中心は、オシャレのこと、オススメなカフェ、インテリア雑貨ショップ、
気になる本や映画、アート、それから暮らし方、恋の相談など。

今の雑誌の話題とそう変わりはないかもしれませんが、
ベースにあるのは、「リセエンヌ」。
フランスの女学生が憧れのキーワードとしてありました。
その当時のわたしらは、そんなリセエンヌ(パリジェンヌ)に憧れ、
「あ~フランス留学したい~」とか、「あ~こんなガーリーなお洋服欲しい~」とか、
(宮崎は田舎でカフェや雑貨ショップなぞ存在しなかったので)
「あ~カフェって喫茶店とどう違うっちゃろうか~(違うのかしら?)」などと、
妄想を膨らませていたものです。(笑)

そして、そんな妄想を膨らましている少女のことを、オリーブ少女と呼ぶのもブームになりました。
当時のオリーブの愛読者の中から、今、スタイリストや、アーティスト、料理研究家、写真家、
それから、カフェを始めたり、インテリア雑貨ショップをしている人ってたくさんいるようです。
そんな、ある意味純粋な夢見る少女たちを育てたといっても過言ではない、雑誌"olive”。

少々熱く語ってしまいましたが、そんな当時バイブル的な存在だった雑誌を、
友人はサラリと送ってくれたのでした。

ファッション等に80年代のレトロさは感じるものの、
物の価値観などは、今でも新鮮に感じる話題も盛り込んであるもので、
懐かしくって、うれしくって、何度も読み返しています。
改めて、初心に帰ったりして、反省しつつ楽しんでいます。

今では、わたしのような、『元・オリーブ少女』な人たちの声もあって、
時々臨時発行されてはいますが、今では販売がなくなってしまった雑誌。
時代とともに、少女たちが求めるものや価値観が違ってきているのかもしれませんが、
これほどに、少女たちの生き方にまで影響を与える雑誌って、今あるかしら?
と思ってしまいます。

さりげなく、サラリと粋なプレゼントを贈ってくれた友人に感謝です。
少女の頃の純粋な気持ちを思い出しながら、またお店に向おうと思います。